2021年度から中学校の「技術」のプログラミングが変わる〜ネットワークに双方向性!

2021年度から中学校の新学習指導要領が全面実施となり、「技術・家庭」の技術分野で学ぶプログラミングの学習内容が変わります。

新学習指導要領では、「計測・制御のプログラミングによる問題の解決」に加え、「ネットワークを利用した双方向性のあるコンテンツのプログラミングによる問題の解決」が追加されるのです。新たに追加された内容については「教材戦国時代!」という状況になるかと思っていたら、今のところまだあまり多くの教材は見えてきません。

そんな中、みんなのコードが「プログル技術」という教材を公開しました。そのレポートをインプレスで書いたのでご紹介します。

全く別の例として、神奈川県相模原市の中学校で、2018年の時点でこの改訂を前提に実施された先行授業の様子をレポートした記事も合わせてご紹介しておきます。

プログル並にがっちり教材化して要所だけを取り出して学べるようにするのがいいのかどうか……という意見もきっと出てくることと思いますが、それも含め、よい議論のきっかけになりそうです。

中学校ならば、ここまでの教材が無くても先生が専門家でしょ?と思うかもしれませんが「情報科」は中学にはないので、技術の先生が情報全般とプログラミングを扱います。今までも「プログラムによる計測・制御」は扱ってきたわけですが、「ネットワークを利用した双方向性」を盛り込むのは、どんなネットワーク環境で双方向性を学ばせるのかを選定するだけでも、相当苦労するのではないでしょうか。

2020年度からすでに小学校ではプログラミングを学ぶことになっていますが、小学校の学習指導要領には、プログラミングの「知識や技術」としてこの項目まで教えましょうということは書かれていません。一方で中学校は高度化するので、自治体ごとに小学校〜中学校の学習の連携も課題となりそうです。

狩野 さやか

株式会社Studio947のライター、ウェブデザイナー。技術書籍の他、学校のICT活用やプログラミング教育に関する記事を多数執筆している。著書に「デジタル世界の歩き方」(ほるぷ出版)、「ひらめき!プログラミングワールド」(小学館)、「見た目にこだわるJimdo入門」(技術評論社)ほか。翻訳・解説に「お話でわかるプログラミング」シリーズ(ほるぷ出版)。

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