GIGAを見据えて伝えたいこと〜東京学芸大附属小金井小学校Teams活用セミナーゲスト参加報告

2020年8月22日(土)にオンラインで開催された東京学芸大学附属小金井小学校のICT部会によるセミナー「学びを止めないTeams活用」の第4回「GIGAスクールを見据えたTeams活用」に、狩野がゲスト参加しました。

東京学芸大学附属小金井小学校ICT部会セミナー

東京学芸大学付属小金井小学校 鈴木秀樹教諭による「Teamsでタブレットは手となり足となる」のお話と、ゲストの千葉大学教育学部附属小学校 小池翔太教諭による「子どもの主体性を大切にできるTeams」のお話のあと、狩野が参加して鈴木先生と小池先生にお話を聞きました。

当日のアーカイブ動画が公開されていますのでぜひご覧ください。

[対談部分]

新型コロナの休校騒ぎ以降、教育のデジタル化(休校の文脈ではオンライン化)の話題が、教育やIT系のメディアだけではなく一般のメデイアでも大きく取り上げられるようになりました。事例やロールモデルが広がると、多くの人に「自分もやってみよう」という力を与えてくれます。しかし、ときにメディアが過剰にヒーロー的な扱いをすれば、「自分(自校)はあんな風にはできない」という分断を生んで、むしろ動く力を吸い取ってしまうこともあります。

GIGAスクール構想で全ての学校の子どもたちに1人1台のPC環境が整う日を見据えると、力強い実践事例から強い言葉で呼びかけるだけでなく、これから一歩を踏み出す多くの現場の「怖さ」に寄り添う言葉も必要な段階に来ています。分断ではなくプラスの力が広がるにはどうしたらいいか、そんな思いでお話をお聞きしました。

今回、ライブ感を大切にしたいということで事前に質問内容はお伝えせずに本番にのぞみましたが、鈴木先生、小池先生ともに、その場で質問の意を受け止めて、「やってみたらこうだった」という実感や、授業スタイルや学校の常識自体を変えていく必要性など、一歩を踏み出すために必要なポイントをお話しくださいました。

「ああいう学校で働きたかった」「ああいう学校に通わせたかった」で終わってしまうのではなく、「自分の学校も変えていこう」という力が広がることを期待しています。

[関連動画]
同セミナーは連続で開催されていて、過去のアーカイブがYouTubeの再生リストになっています。→再生リスト「学びを止めないTeams活用」

[関連記事]
<狩野取材記事>
学大附属小金井小実践:「ポスト・コロナで目指す学校の姿は、“Face to Face”から“Side by Side”へ――東京学芸大学附属小金井小学校 臨時休校実践レポート」(インプレス「こどもとIT」)
千葉大附属小実践:「一斉休校で児童と先生をICTが結んだ、学びのライフライン――千葉大学教育学部附属小学校の臨時休校対策緊急レポート」(インプレス「こどもとIT」)
<セミナー告知記事>
「学びを止めないTeams活用 Vol.4」開催告知記事(東京学芸大学附属小金井小学校ICT部会)
「学芸大附属小金井小、オンラインセミナー「学びを止めないTeams活用 Vol.4」を8月22日に開催~夏休みスペシャル 2名のゲストを招いて Teams活用を深堀り」(インプレス「こどもとIT」)

狩野 さやか

株式会社Studio947のライター、ウェブデザイナー。技術書籍の他、学校のICT活用やプログラミング教育に関する記事を多数執筆している。著書に「デジタル世界の歩き方」(ほるぷ出版)、「ひらめき!プログラミングワールド」(小学館)、「見た目にこだわるJimdo入門」(技術評論社)ほか。翻訳・解説に「お話でわかるプログラミング」シリーズ(ほるぷ出版)。

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