開発者レズニック教授来日!「Scratch 2018 Tokyo」レポート記事2本ご紹介

Scratchをテーマにした、日本で初めてのカンファレンス「Scratch 2018 Tokyo」が2018年10月20日に開催されました。開発者であるレズニック教授が来日して講演やパネルディスカッションをした様子を2つのレポートでEdTechZineに狩野が書いているので、ぜひチェックしてみてください。次期バージョン3.0の特徴やScartchの設計思想が見える貴重な時間でした。

AI時代を生きる子どもたちが必要とする「創造的思考」を培うためには? Scratch開発者のミッチェル・レズニック教授が語る【Scratch 2018 Tokyo】

来場者の質問からScratchの設計思想が見えてきた――パネルディスカッションのレポートと開発者であるミッチェル・レズニック教授へのインタビュー【Scratch 2018 Tokyo】

「Creative Thinking」を重視するレズニック教授の考え方だけでなく、子ども達に「オープンソースコミュニティの一員」であることを教えたいという考えがScratchの設計のベースにあるということに、とてもなるほど、と感じさせられました。子ども達には、リミックスがなぜ許され推奨されているのかということを、リミックス時にオリジナルの作者のクレジットをつける常識感と共に体感して欲しいな、と思います。

以下、上記記事から引用

……子どもたちからの要望として、「自分の作品をリミックスされたくない」という声がとても多いそうだ。自分のコードを他人に見られたりコピーされたりするのが嫌だ、という感覚だ。それらの声には3.0でも対応しないのだが、ここにも理由がある。

 「公開されたプロジェクトはすべてクリエイティブ・コモンズのライセンスでカバーされることになっています。子どもたちに『どうやってオープンソースのコミュニティの一員となるか』ということを教えたいからです。教育の場でコミュニティについて教えるのに、作品を個人にとどめるのはふさわしくありません」(レズニック教授)

狩野 さやか

株式会社Studio947のライター、ウェブデザイナー。技術書籍の他、学校のICT活用やプログラミング教育に関する記事を多数執筆している。著書に「デジタル世界の歩き方」(ほるぷ出版)、「ひらめき!プログラミングワールド」(小学館)、「見た目にこだわるJimdo入門」(技術評論社)ほか。翻訳・解説に「お話でわかるプログラミング」シリーズ(ほるぷ出版)。

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