これがAirblock!〜プログラミングできる変身ドローン&ホバークラフト
部屋の中で楽しめる、組み替え可能なドローン&ホバークラフトをご紹介します。
もう1年以上前にKickstarterで出資をつのっていたAirblockという商品です。
こちらが正式な製品版。しかし、これが届くまでは長い道のりでした。
Kickstarterで見つけたとき、Makeblockという気になっていた会社のものだったのと紹介動画の印象で、これは!と思い早速出資をしました。途中で「パッケージデザインはどれがいいと思う?」というアンケートが来たり、制作段階に関与しているようなちょっとした臨場感があります。しかしこれが当初2017年2月頃と言っていた発送予定を過ぎてもなかなか届かない。
量産が遅れていますという連絡がきつつ、数ヶ月遅れて出資者に出荷が始まったものの、やっぱり全然届かない。送付トラブルも続出しているらしいから仕方ないかと思いつつ、5月のEDIXではブースで現物を先に見てしまうという状況に。出資したのにまだ来ないんですけど……とブースで言ってみたら、もう少し待ってください!とのこと。おしまいには、日本で代理店が販売しはじめ、そちらで購入した人がもう製品を手に出来ているという状態に!せっかく早くから注目して出資していたのにこれはさすがに悲しすぎます。
何度か連絡してついに本当に最後のロットくらいでようやく昨年(2017年)8月に届きました。送付トラブルのようで、もう一度送付先を連絡してようやく。当初から6か月遅れほどでようやくやってきました。
Kickstarterのオープンなメッセージの場では、「来ないんだけどどうなってるの!?」「うちには届いたから大丈夫、あなたのところにも届くよきっと」という出資者同士のやりとりもだいぶ見えました。すんなり届いた人も私くらい遅かった人もいたようです。こういうダラダラっとしたやりとりも前向きにとらえればKickstarter的な面白さなのでしょう!
……という、前置きが長くなりましたが、そんな長い時を経てようやく到着したAirblockなのです。
レポートはさんざん遊んだあとで、すっかり遅くなりましたが、新品で箱を開けた時の状態がこんな感じです。
じゃん、なかなかいい感じです。
下の層にホバークラフト用のパーツや充電池などが入っています。
ドローンスタイルで組んでみるとこんな感じです。
センターの六角形パーツに、羽部分の六角形パーツが磁石ですぃっと吸着するようにくっつきます。
組み替えるとホバークラフトスタイルにもなります。
実はEDIXで現物見たときにも感じたのですが、軽量化のため、なんというかこの六角形パーツもセンターのメインパーツも発泡スチロール的な質感なので、事前にサイトやパッケージで「きりりとした」写真を見てイメージしていたのに反してここはちょっとチープな印象。正直に言えば「イメージと違う!」と思わされるポイントです。
とりあえずなにはともあれ飛ばしたいですね。
タブレットかスマートフォンにアプリを入れ、コントローラーとして使います。
Bluetoothで本体と簡単にペアリングできます。
アプリの画面はこんな感じです。Makeblockは他にもいろいろ製品があるので、どのアプリでAirblockが動くのか大変わかりにいくいですが、こちらをご参考に。
動かすと、リアルにはこんな感じです。
音が大きい!風圧もそこそこです。やはり空を飛ぶってすごいことなんだなと感じさせられます。
コントロールが難しく、狭い部屋ではがんがん壁や天井にぶつかって落ちてバラバラになるので、ちょっと最初は怖いくらい。
ただ、ぶつかってバラバラになって落ちることで安全性を保っているので、バラバラになること自体を心配することはありません。
狭い部屋での実演動画をこうして見ていただくと、メーカーサイトの優雅な感じとはかなり趣が違うのがわかるかもしれません。
外側は飛んでいる最中に優しく触って押し戻したりなどしても大丈夫ですが、うっかり羽部分に髪の毛など巻き込まれたら危険な感じです。とはいえ、小さな赤と黒の羽もはずれやすく、本体も発泡スチロール状でやわらかく分解しやすくなっているので、何かあったらたいてい、ドローンの方が先にバラバラになってくれるので身の危険を感じるほどではありません。でも、小さな子は注意ですね。
慣れてくると、安定飛行したタイミングで回転させたりなどのギミック的な動きをボタンひとつでさせることができます。これはかなりかっこいいです。
なかなか狭くて天井の低い住環境では思う存分楽しむというわけにはいきません。
広いゆとりのあるスペースがおすすめです。家具のないような広い会議室や体育館なんて最高でしょう!!
外で飛ばすのは、本体があまり強固ではないので、逆にあまりおすすめしません。
さて、なぜこれがただのラジコン的おもちゃじゃないかというと、オリジナルコントローラーを作って、プログラミングできるからなのです。
自分でカスタマイズして作れるコントローラーには、通常のコントロールダイヤルやギミック系のボタンを好きに配置できるだけでなく、ブランクのボタンやスライダーを配置してそこにプログラムを設定することができます。おなじみのブロックタイプのビジュアルプログラミングで組んでいけます。
ボタンを押したらちょっと曲芸的な飛行をする、なんていう演技用のスペシャルボタンを作ってもいいですし、タブレットの傾きを検知する条件もあるので、タブレットの動きに応じて何かをさせることもできそうです。
ちょっと広いところで思い切り飛ばしたいな、と思いながら、まだ実現せず、狭いところばかりで飛ばしているので、むしろ操作の腕がちょっと上がったかもしれません。
ひとつ、現実的なことを言うなら、やっぱり、外側の発泡スチロール的な部分は柔らかくて安全な分もろくて欠けたりしやすいです。そして、赤と黒の小さな羽も簡単に吹っ飛ぶようにしてあるので何かに接触して落下すると飛んで行ってあちこち探すことになります。そして危なくない程度の作りになっているので、ちょっと欠けたり曲がったりしやすい。羽は予備もついてきますが、これ全部なくなったらどうしようかな……と思っているところです。
いろいろ細かいことはありつつも、アウトプットの派手さというのはやっぱりすごい力があり、活用しがいのあるツールだと思います。
「飛ぶ」っていう行為は、まだまだ人間にとってものすごいインパクトがあるのだなぁと実感しています。
あ、ちなみにホバークラフトモードもブイーンとものすごい音を立てながら廊下を滑るように動いていきますので面白いですよ。
やはり、広いところで遊びたいですね……。