ホワイトボード机、LANシート、英語学習AIロボ、習熟度管理ドリルなど〜2017EDIXレポート

前回に引き続き、2017年の教育ITソリューションEXPO(EDIX)で見つけたちょっと面白いものをご紹介します。プログラミングやロボット、センサー系教材については前回記事をチェックしてください。

机がホワートボードに?〜ガイアエデュケーション

こちらはグループ学習用の机です。ソラマメのような半月型と矢印の先のようなシェイプのタイプがあり、どちらも同種同士の組み合わせがフレキシブルで、グループの人数に応じて体型を変えやすいのが特徴です。このタイプは以前からあるものの、なんと天板がホワイドボード化したタイプの登場です。

ガイアエデュケーション

ガイアエデュケーション

面白いのは、こちらのタイプはワンタッチで簡単に天板の向きを変えて掲示できるところです。机状態で発表内容を書いてまとめながら、発表するときは皆の方を向けて……なんていう使い方ができます。

椅子の入る向きから書くと逆さまになってしまうのが難点ですが、グループにひとつずつくらいホワイトボード天板のタイプを用意して発表用に使う、というようなこともできそうです。

ガイアエデュケーション

ガイアエデュケーション参考出展商品としてグループワーク用にスタンディングでも着席でも使え、掲示にも便利なタイプが紹介されていました。

直感的にその場でぱぱっと概念をまとめるのは、やっぱり手書きが早かったりするのも現実です。ICT機器を通さない方がインスタントにできることは、こんな風に直接でいいよね、というのが逆に新鮮で面白いツールでした。

机に書いておいて傾けてそのまま発表、というのは、なんとなく使うシーンを想像すると楽しげで、そんなことも学習のシーンには大切だな、と感じます。

ガイアエデュケーションは、ICT機器づかいに便利な机や椅子、大量なタブレットの充電収納庫などのラインナップが豊富なので、ぜひチェックしてみてください。


ホワートボードが机に?〜ITOKI

こちらにもありました。ITOKIからも天板ホワイトボードです。こちらのScrumシリーズは小さな子どもでも使えそうな低さで丸い机。セットで個人作業テーブルも組み合わせることが想定されていますが、こんな机、幼稚園や小学校のグループ学習コーナーにあったらそれだけで楽しい気持ちになりそうです。

ITOKI Scrum

一方こちらのinovaシリーズは、さっきまでホワイトボードテーブルの天板だったものをひょいっと持ち上げ椅子の隙間にセットすれば、スタンディングのホワイトボードに早変わり……という自由度の高い組み合わせ系オフィス家具です。

ITOKI inova

天板はそれなりの重さがあるので、小学生がひょいっと移動させるというイメージではありませんが、ちょっとおしゃれなオフィスでしかけごと楽しみながら使ったり、ホワイトボードとしても机としても使えて収納しやすいのでスペースに限りがある環境でフレキシブルさを生かした導入ができそうです。

無線LANの集中をスマートに管理!〜ITOKIの「LANSheet Light」

机が続きましたがこちらは本題のICT機器です。無線LANの接続台数を制限したり安定的な運用を保つための設備LANシート ライトです。このLANシートライト自体は有線で固定的に設置されますが、各PCやタブレットはこのシートに乗せた時だけ無線でアクセスポイントにつながるという仕組み。

ITOKIの「LANSheet Light」

学校やフリーアドレスオフィスなどで、特定の場所に来た時だけネットにつながる環境が得られるという環境を作ることができます。接続が集中して重くなるのを防いだり各ポイントからの電波が届く範囲が狭いので干渉を防いだりすることができます。

英会話を楽しむロボット〜Musio

新学習指導要領ではプログラミングより以前から検討が進んでいた小学校での英語学習が大きく変わるため、教材にも注目が集まっています。EDIXの会場でも華やかな雰囲気でブースを構えていたのがこちらのMusio

musio

スマホで英語モードにしてSiri(iPhoneの場合)などAIと会話したことのある方は多いと思いますが、そんな感じでフリーの会話をこのMusioと楽しむことができます。フリーの会話が苦手でも、専用教材をマウスのようなSophyというツールでピッとスキャンして読み上げやクイズのやりとりのような学習ができます。

ドリル学習自動で一元管理しつまづきを見つける〜凸版印刷の「やるkey」

こちらの「やるkey」は、児童各自のドリル学習の進捗を先生が管理して個別にやりとりができるだけでなく、不正解のパターンから各児童のつまづきポイントを簡単に見つけられるように設計されたツールです。各児童の基礎学力アップとその効率的な管理を目指します。

やるkey凸版印刷

左が各児童の見る画面で右側は先生の管理画面。

今後学校現場でタブレットひとり一台環境が整ってくると、こうしたツールが力を発揮することは間違いありません。

小学校の同学年ひとクラスの中の学習の習熟度や個人のやる気の差というのは本当に様々です。その中での一斉学習の難しさを少しでも変えていくことができるので、期待したいところです。

以上、EDIXで見つけたちょっと面白いものでした。実際に導入できなくても、使うシーンをイメージするだけで、授業づくりのヒントがわいてくるかもしれません。プログラミングやロボット、センサー系教材についての前回レポートも合わせてチェックしてみてください。

狩野 さやか

株式会社Studio947のライター、ウェブデザイナー。技術書籍の他、学校のICT活用やプログラミング教育に関する記事を多数執筆している。著書に「デジタル世界の歩き方」(ほるぷ出版)、「ひらめき!プログラミングワールド」(小学館)、「見た目にこだわるJimdo入門」(技術評論社)ほか。翻訳・解説に「お話でわかるプログラミング」シリーズ(ほるぷ出版)。

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