この歯磨きアプリに助けられた!ー Myteeth


子どもの歯磨き、簡単なことのようですが、こんなささやかな生活習慣ひとつをこなさせるだけで、親は実に大変なエネルギーを使います。

まず、取りかからせるだけでもひと苦労。ようやく歯ブラシを持ったのを確認して安心して皿洗いなどしていると、物音ひとつしない。ウルトラマン大図鑑に見入っていたりするわけです。どうにかやっと始めたと思ったら、一瞬で終わらせたり、明らかに一箇所しか磨いていなかったり。

最低でも朝晩2度、これを、延々と繰り返し親は仕上げ磨きもするわけです。たまになら笑って済ませますが、毎日毎回これでは、もうため息を通り越してつい大声が出る……なんてこともしばしば。

ほとほとまいっていた頃、Appleの宣伝(リンク先ページ上から2つ目のビデオ「Parenthood」)で見かけて気になっていた「Myteeth」というアプリを試したら、大当たり。

歯磨きアプリMyteeth

実に単純なアプリです。

選んだキャラクターが、目の前で3分間きっちり歯磨きをする、というだけ。右左上下表裏、画面を見ながら同じ場所を磨いていれば、とりあえず、正しくひと通りの歯磨きが終わります。

「画面大好き」な子どもは、歯磨きし始めにアプリを起動できるというだけでなんだかうれしいようで、まず、スムーズに取りかかれるようになったのが大助かり。

歯磨きアプリMyteeth

そして、目の前でこのキャラクターが動いているおかげで飽きないため、途中で他のことに向かわないで最後まで中断しないで進めます。最初の一歩としてはもう、それで十分。歯磨きの精度は低いままでも、あとで親が仕上げ磨きをすれば十分です。

途中でだらけて飽きてしまいがちな歯磨きタイムですが、左上の時計が、残り時間を非常にシンプルなやり方で短いスパンで表示してくれるので、子どもの、まだおわりじゃないの〜!という「先が見えない感」が大いに軽減されます。

このアプリの好きなところは、「過度」でないこと。「さぁいっしょにハミガキしよう!」なんて呼びかけもないし、「歯磨き歌」のようなものもない。シンプルな音楽にあわせて、粛々と選んだキャラクターが歯磨きするのです。チェックカレンダーやご褒美ポイントなど、きっと続かないであろう「多彩な」機能はありません。

それでいて、親しか触らないであろう設定画面はなかなか充実しています。

・磨き方(手法がいろいろあるのを知りました。解説つき。)
・磨くエリアの順番
・右きき/左きき
・どの箇所を何秒ずつ磨くか

等々、磨き方の手法を設定できるのが特徴。選んだ手法によってキャラクターの手の動きが変わったり、右利きモードならキャラクターは左手で歯ブラシを持つ鏡像になるなど、子どもが見る画面にちゃんと反映されます。

イラストレーションやデザインの質が高く、アプリの作り手の誠実な気持ちが伝わってきます。無料版でも広告を入れないところは、子どもが使うツールとしては非常にありがたく、ここにも作り手のポリシーを感じます。

無料版の場合、右側の女の子Lisaしか選べませんが、100円の課金でキャラクターを1つ、追加できます。Linus、Lenia、Alien(エイリアンにも地球人と同じ歯がある!)の3キャラクター同時に追加ならば、「All inclusive」版を選んだ方が200円でお得です。英語版で日本語版はありませんが、子どもが使用上困ることはありません。

App Store
無料版
https://itunes.apple.com/jp/app/myteeth/id788990886?mt=8
All inclusive版 200円
https://itunes.apple.com/jp/app/myteeth-all-inclusive/id715668236?mt=8

制作した会社のアプリ紹介ページ
http://www.thekeptpromise.com/MyTeeth/

iPhone、iPad用 / Android版無し

最後、実はキャラクターがぶくぶくぺっと水を吐き出します。うちの息子は、この瞬間の画面キャプチャーを取りたくて、最後の方は適当に早く切り上げて待ち構えていますが、集中できるならそれくらいのいい加減、どうってことない、と思うことにしています。

こちらが画面キャプチャー成功のその瞬間。

歯磨きアプリMyteeth

親にとっては、「本当にちゃんとやった?」という不信感を軽減してくれる効果も絶大です。アプリ通りやったならまぁいいか、と割り切れて心が休まります。

さあ、怒ってばかりの歯磨きタイムを、このアプリで変えてみませんか?


狩野 さやか

株式会社Studio947のデザイナー、ライター。ウェブやアプリのデザインを中心に制作全般担当。「ICT toolbox」運営責任として、特に家庭や学校現場でのアイディアや取り組みに注目している。子育て分野では他メディアにコラムを寄稿し、「patomato-ふたりは同時に親になる」を主宰してワークショップ等を行っている。

You may also like...

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です